MTB山本和弘選手JシリーズXCO第3戦ニセコで優勝!
シダスインソールサポートのMTB 山本和弘(やまもとかずひろ)選手が北海道ニセコで開催されたJapanシリーズでみごと優勝しました!
山本和弘選手コメント
「地元北海道で開催されたJシリーズ第3戦に参戦してきた。結果は優勝。地元での優勝がこんなに嬉しい事だなんて知らなかった。ゴール後は喜びが身体の底から湧いてきた。たくさんの道産子応援団の前で勝てた事、両親の前で勝てた事、大好きな北海道のレースで勝てた事を嬉しく思う。そして、今回は最後まで一緒に戦った斉藤選手の意地を肌で感じる事ができた。レースすべてにエキサイトできたし、その中でうまく自分をコントロールすることができた。これが今回の勝因だと思う。
さて、レース当日は晴れ時々曇りという中で気温は20度少しと走りやすい気温のレース日和となった。ただ、風が強く平坦区間、ジャンプ区間ではこの風を意識しながら走る必要があった。コースは昨年とほぼ変更なし。細かな凸凹があるため、バイクセッティングには細かな所までこだわってセッティングした。
タイヤ空気圧、ホイールテンションを含め、メカニックと相談しながら決めていった。この日のために持久力の強化に努め、どのような走りでもできる身体作りに取り組んだ。スタート前のイメージライドではあらゆる走りができる精神状態に持っていくことができた。スタート位置は最前列の中央。とてもリラックスした状態で号砲を待った。1周目、4・5人のパックで前半区間を走っていった。積極的に前でペースを作り、自分のためのレースを作っていった。2周目には3人になり、そこからペースを上げて2人に絞り込む事に成功。相手はメリダの斉藤選手のみになった。そこからは2人でのレースが展開されていった。自分は自分の走りに徹し、逃げの展開になるようにペース作りをしていった。対する斉藤選手はそんな気持ちを知ってか、それに付いてくるような走りをしているのがわかった。あと、斉藤選手のスタッフからのアドバイスがそのような走りを指示するようなものだったので、チームとしての狙いを感じながら走っていた。自分は細かなアタックを繰り返し、逃げの体制を作ることに集中していった。しかし、脚質が似ているのか、お互いに離れないまま後半戦に突入していった。下りではミスをしない事を意識し、登りではパワーを抜かないように走り続けた。何度か先頭交代で後ろに回る事があり、その時は斉藤選手の走りの観察に時間を費やした。残り2周の時に登りでペースを上げて逃げの体制を作ろうとしたが、斉藤選手も必死に付いてくるのがわかった。レースが楽しくなってくるのがわかった。残り1周。ラストラップに入っていった。変わらず先頭は自分。後ろに斉藤選手という状態。はじめの登り坂はそのままの状態で静かに時間が過ぎていった。そして、ジャンプなどがある下りセクションで斉藤選手が攻めの走りで前に出てきた。リスクを
避けるためラインをかぶせる事はせずピッタリマークのままフィードゾーンの所まで下っていった。そこからの登り返しではハンドルを当てながら前のポジション争いをして自分が先頭のまま後半区間に入っていった。その後の川渡り、石の積み重なった登りはフルスロットルで長いアタックをしていった。すると15mほど間隔が開き最後の下りを下るだけとなった。しかし、下りでラインを外し失速。その隙に追い付かれ息を整えながらゴールラインのある最終直線までいった。そして、スプリント。先行で入れば勝てると思っていたので、斉藤選手の走るラインを見ながらそれに合わせて先着ゴールする事ができた。初めてのスプリント勝利、はじめての北海道での勝利。イメージした勝ち方とは違ったけど、良いレース展開で勝つことができた。地元北海道での勝利がこんなに嬉しいだなんて。地元北海道、完全ホームの中で最後まで全力で走れた事を嬉しく思う、そして、たくさんの道産子応援団の応援を感謝したいと思う。
やっと国内での今年1勝目を挙げる事ができました。完璧なサポート、たくさんの応援に支えられて勝つことができました。自分の理想とする勝ち方が今回できなかったので、それは次回達成したいと思っています。そのためにもあらゆる走りに対応できるフィジカルトレーニング、メンタルトレーニングを欠かさず続けていきたいと思っています。そして、今回のレースで最後の最後まで一緒に戦った斉藤選手の意地の走りにはこちらも痺れるものがありました。そんな走りの中で自分の能力をいつも以上に発揮でき、新たな自分に気づくことができました。もっと強い走り、もっと強い気持ちを手に入れられるように毎日を過ごしていきます。」