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世界選手権コクサイデ 2012年1月29日

『シクロクロスが国技とも言われているベルギーでの開催。

会場の雰囲気はただならぬものであった。

コースは長く深い砂、砂山のアップダウン、オンロードというかなりのテクニカルでパワーが必要なコースレイアウト。

3日前から何回も試走を繰り返すが走れない。

砂の長さと深さに圧倒され、ただ立ち尽くす。

他国の選手は何とも簡単に走っている。

なぜ走れないのか、考える。やはりスピードである。

ダッシュで砂に突っ込む、何回も何回も練習した。

練習し過ぎて膝が痛くなった、急遽ホテル近くに良いマッサージがあったので行く。

少しはましになった。

前日のジュニアは沢田が19位、やはり他国との差を感じる。

レース当日、緊張はしたが、アップも試走もいい感じで終えコースに向かう。

スタート位置が強豪選手に囲まれていたのでスタートで出遅れるとは思わなかった。

スタート直後左前の選手がペダルを踏み外し私によっかかってきた。

最悪、と思いつつも自転車を立て直し再スタート。

砂区間をうまくパスできたので順位を上げる。

砂の下りでは選手とぶつかるが、立て直す。

ホームストレートからオフロードに入る段差でハンドルが前に傾いたが、ピットで自転車をスムーズに交換。

2周目からスウェーデンの選手と走る。

2人で前へ出たり後ろに付いたりを繰り返す。

しかし、3周目の登りで自転車から降りて走ろうとしたらペダルが外れずこける。

その間に彼女は行ってしまい4周目は1人で走ることになった。

80%ルールが適応されるので、時間を気にしたくないが気にして走ってしまう。

どうしても走り切りたい、このコクサイデという忘れることのできない砂地獄を走り切りたいという気持ちでペダルを踏み続ける。

沿道からはヨーロッパなのに、「トヨオカ~アヤコ~」と応援してくれている。

ピットでも寒い中メカニックが自転車を持って立ってくれている。

日本からも沢山の方々に応援してもらい、頭にそれを浮かばせてペダルを踏む。

最終周回、少し前を走るスウェーデン人は入った。

私の前には審判が旗を振っていた。

12秒だった。

言葉も出なければ、悔しすぎて呆然となった。

世界との差を感じる。

何が違うのか、全てと言えばすべてだ。

しかし、少なくともヨーロッパのコースを走らなければいけないのは確かだ。

悔しさは残るが今年は特に濃いそして、これからの事を深く考えさせられる世界選手権となった。

来シーズンにむけて、またトレーニングを開始する。

結果はDNFだったが8月の交通事故から、よくここまで復活できたと、それだけは自分を褒めたい。

応援ありがとうございました。』

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